最近では高卒と大卒の就職率はほぼ同じになってきましたが、それでも大卒の方が大企業に勤めやすかったり、給与水準が高かったりなどと、学歴は就職の際に有利になります。

しかし、中には大学を卒業したもののフリーターになった「大卒フリーター」の方もいらっしゃいます。大学を卒業したら就職するというのが一般的なイメージかもしれませんが、実は大卒フリーターは少なくありません。

総務省統計局が過去に発表した就業構造基本調査の概要によれば、大卒フリーターは男性が23.2%、女性は16.2%の割合を占めており、5人に1人はフリーターになっています。

正社員への就職率はフリーター歴が長くなればなるほど低くなるため、大卒フリーターは早めに就職するのがおすすめです。

この記事では大卒フリーターにおすすめの職種などについて解説していきます。小さなことからでもまずは行動に移してみましょう。

大学は企業とのパイプも持っているため、大学卒業後は就職するという人が非常に多いです。にもかかわらず、なぜフリーターになったのでしょう？

人それぞれ事情は異なりますが、ここからはその中でもよくあるケースについてご紹介していきます。

大学生活の中では色々な経験をしますが、だからと言ってどんな人でもやりたいことが見つかるわけではありません。中には「自分のやりたい仕事がわからない」という方もいらっしゃるでしょうし、その逆に「夢のために就職せずにフリーターとして仕事がしたい」と就職よりもやりたいことを選ぶ方もいらっしゃるでしょう。

やりたい仕事がなくても就職をしなければだめだと割り切って就職活動をする人も多いですが、仕事にこだわりがある人はなかなか応募する企業を決めることができず、最終的にフリーターを選ぶというケースもあるようです。

就職をすれば副業は難しくなりますが、フリーターの場合は自由な働き方ができることが魅力です。いくつもの仕事を経験して自分の夢や目標を達成したい、留学したい、お金を貯めたい……このような目的からフリーターになる方もいます。

大卒の就職率は高いものの、100％ではないため、内定をもらえなかった人が少なからず存在します。大企業にばかり応募していたためほかの応募者との競り合いに負けてしまった、企業研究が足りなかったなど、原因はいくつも考えられますが、内定をもらえなかったために大卒フリーターとなった方もいます。

就職留年という選択肢もありますが、学費が発生するというデメリットがあります。大学院、既卒として就活を続けるという選択肢もあります。

新卒で入社したものの、退職してしまったという方もいらっしゃいます。退職の理由もさまざまで「思っていた仕事と違った」「待遇が悪かった」「激務でついていけなくなった」「職場に馴染めなかった」などがあります。

新卒入社で退職する人も一定数おり、厚生労働省による新規学卒者の離職状況では3割の人は大卒で3年以内に仕事をやめています。

日本では一般的な新卒一括採用は世界的に見れば特殊で、学生は社会のことや就職先企業のことをよく知らないまま就職活動を行って入社するため、ミスマッチが起こりやすいと言われています。

大卒フリーターとして何年働いているかによりますが、フリーターとして経験してきた仕事は職歴や職務経験には該当しません。

そのため、就職を考えているのであれば未経験者でも歓迎されている職種がおすすめです。

実は公務員は一般枠の試験の場合、フリーターでも受験することが可能です。ハードルは高めになるものの、公務員という仕事は安定しておりメリットも多いです。

給与が安定しているほかにも、充実した福利厚生、定年まで安心して仕事を続けることができる、ワークライフバランスを考えた働き方ができるなど、快適に仕事を続けやすい環境が整っています。

IT関連の仕事の需要は年々高まっています。新しい会社が立ち上げられているだけでなく、時代の流れによってIT化を始めた企業や業界も増えており、プログラマーの需要は非常に高まっています。

そもそもIT業界は深刻な人手不足であると言われており、未経験者の採用を積極的に行っています。

プログラマーはシステムエンジニアの指示に沿ってプログラミングを行うことなどが仕事で、専門知識も必要になりますが未経験者歓迎の求人も多く、そのような会社は新入社員の教育のための制度をしっかりと整えていることがほとんどです。

入社することで仕事を覚えながらスキルアップしていくことができるという点も魅力です。プログラミングという特殊なスキルを身につけることができれば今後転職したいと考えたときにも有利になりますし、プログラマーを始めとしてIT業界は学歴よりも実力主義であるため、バリバリと仕事をこなして結果を出すことができれば出世や給与アップも狙うことができるでしょう。

営業職はどんな業界にも欠かすことができない職種であるため、就職もしやすいのが特徴です。

今まで飲食店やアパレルショップなどで接客を行った経験がある方や、人とのコミュニケーションが得意な方はその能力を活かしながら働くことができるでしょう。

営業職は企業の売上に直結する重要な立場の仕事で、自分の仕事の成果が目に見える結果として現れます。そのため、契約をいくつもとってくるなど成果を上げることができれば昇格や給与アップも早い段階で実現できるかもしれません。

どんな企業にも欠かすことができないのが、オフィス内でのデータ入力やファイルの整理、データ集計、書類作成、電話応対や来客対応を行う事務の仕事です。

電話応対のみならず、来客対応が必要となるケースもあり、基本的な社会人としてのビジネスマナーのほか、コミュニケーション能力が必要となるケースもあります。

事務と言ってもさまざまな種類があるためどんな企業の事務を選ぶかにもよりますが、経理や労務など専門性の高い業務を行わなければいけないケースもあります。

コツコツと目の前の仕事をこなせる人や、気遣いのできる人、マルチタスクが得意な人は事務職に向いているでしょう。逆に、ルーティンワークばかりでは飽きてしまうという方や、落ち着きのない方には不向きかもしれません。

大卒フリーターが就職するための方法としてまず第一に考えられるのが就職活動ですが、そのほかにも方法があります。

選択肢は少しでも多いほうがいいため、広い視野で周りを見渡して就職活動を行いましょう。

大卒フリーターとして現在アルバイトをしているのであれば、アルバイト先で正社員登用を目指すというのも一つの方法です。

そのためにはまずアルバイト先が正社員登用を行っているかどうか確認する必要があります。すべての企業が正社員登用を行っているとは限りませんので注意しましょう。

今までアルバイトとして働いて培ってきた技術やスキルを活かして仕事ができるほか、上司や同僚からの信頼も正社員登用の後押しとなるでしょう。慣れた職場であれば「正社員になったがイメージと違った」などのミスマッチは極めて起こりにくいと考えられます。

「自分の経歴に自信がない」「就職活動・転職活動を行うのが初めてで何からしたらいいのかわからない」「自分に合った仕事がわからない」……大卒フリーターの方の中にはこのような悩みを抱え、一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。

そんな時は、就職活動や転職活動のプロフェッショナルである転職エージェントに相談するのがおすすめです。

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大卒フリーターについてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。大学を卒業した後も就職しない、もしくは就職したものの退職してしまったなどの理由からフリーターとなる人は一定数存在します。

しかし、フリーター期間が長くなればなるほど就職がしにくくなってしまうため、就職したいと考えているのであれば少しでも早く行動に移すことが大切です。